大阪市東成区、今里筋線の今里駅から少し東に行った場所に、小さな公園があります。
その公園の名前は今里西乃口公園。
この小さな公園の端っこに謎のコンドル像があります。
コンドル像は、自転車くらいの大きさで、自信たっぷりに民家のほうを向いて佇んでいます。
このコンドル像は一体何者なのでしょうか？
ヒントはコンドル像の胸の紋章？
謎のコンドル像。
私は鳥のコンドルに見えましたが、本当にそうなのでしょうか。
少し古いですが、（帰ってきた）ウルトラマンに登場した強豪怪獣ベムスターにも似ています。
というのも、ベムスターは胸に五角形の口のようなものがありました。
このコンドル像は胸に円形の口のようなものがあるのです。
そして、その円形の口には、何かの模様（紋章？）がかかれているようにも見えます。
この模様が、コンドル像の正体を紐解く鍵となるのでしょうか？
紋章を眺めてみると…
私もコンドル像の実物は見たことがありましたが、その正体は知りませんでした。
ただ、ネット社会は便利ですね。
調べると、出るわ出るわ…。
コンドル像の胸の紋章。
よく見ると、大阪市のマークに見えます。
そして紋章を横にしてみると、奈良県の「奈」という漢字にも見えます。
ヒントは、大阪と奈良？？？
そして、この付近は、昔の街道沿いということで、「道」が関係していそうです。
コンドル像の正体
調べてみると、コンドル像の胸の紋章の正体はなんと…
戦前の大軌鉄道のマーク
であることが分かりました。
戦前？
大軌鉄道？
よく分からないキーワードが並びましたが…
大軌鉄道とは、現在の近鉄の前身だということです。
近鉄といえば、大阪と奈良をつなぐ代表的な鉄道ですので、マークの意味も理解できます。
そして、このコンドル像は、上本町にある近鉄百貨店に飾られていた像である説が有力であることが分かりました。
近鉄ゆかりの像ということで、何回か移転を繰り返し、現在の公園に配置されるようになったのでしょう。
ただ、なぜ、このコンドル像が民家のほうを向いているのか、どういった経緯でこの公園に配置されるようになったのか、詳細は分かりませんでした。
ご存知の方がいれば、ぜひ教えていただければと思います。