夢洲・咲洲・舞洲…大阪湾岸に浮かぶ3つの人工島とは?

舞洲・夢洲・咲洲。

あなたは、まず読めますか?

これは、あと10年後、大阪を代表することになる埋立地(人工島)の名前なんですが、現時点での知名度はかなり低いです。

正直なところ、長年、大阪に住んでいる私でも、この3つの島に行くことはほとんどなかったですし、詳しい人も多くないと思います。

そこで、今回は、大阪をよく知らない人向けに、大阪湾岸の3つの人工島(舞洲・夢洲・咲洲)を紹介したいと思います。

舞洲(まいしま)

3つの人工島のうち、一番北側に位置するのが、この舞洲です。

舞洲(まいしま)と呼びます。

アクセスは、大阪梅田から30分程度でしょうか。

大阪市此花区にあり、ユニバーサルスタジオジャパンの近くにある橋から渡ることができます。

スポーツ施設もあり、大半が公園なんですが、利用者はまばらといったところでしょうか。

南側には、夢洲(ゆめしま)という人工島があり、そこに渡るために、夢舞大橋という巨大な橋が架かっています。

建設費600億円をかけた豪華な橋ですが、工事関係者の車両が多く、税金の無駄遣いだと言われ続けてきました。

夢洲(ゆめしま)

舞洲の南、大阪市の最西端に位置する人工島が、夢洲です。

夢洲(ゆめしま)と呼びます。

現在は、ほとんど何もありませんが、大阪府の松井知事が、カジノを設置した統合型リゾートの候補地として夢洲を推すことを表明したことから、注目を浴びることになりました。

そして、何よりも、2025年の万博の開催場所でもあります。

カジノの誘致に成功すれば、大阪万博との相乗効果から、大きな経済効果を生むのではないかと期待されています。

南側には、咲洲(さきしま)という人工島があり、そこに渡るために、夢咲トンネルが掘られています。

2キロ以上に渡る海底トンネルです。

現在は、あまり使われているイメージはありませんが…。

咲洲(さきしま)

大阪湾岸の3つの人工島のうち、一番南側に位置するのが、この咲洲です。

咲洲(さきしま)と呼びます。

昔は、大阪南港と呼ばれていた地域を指しています。

現時点で、舞洲・夢洲は、有効活用されているとは言い難い状況ですが、この咲洲は、わりと活用されています。

とはいえ、大阪市とは思えないほど、人は少ないですが…。

アジア太平洋トレードセンター(ATC)や、大阪府咲洲庁舎などの大規模な施設が集まり、コスモスクエアを形成しています。

バブル期に決定された計画に基づき、大阪市主体で数々の巨大施設が建設されており、バブルの崩壊とともに、ほとんどが破綻。

ムダ遣いということで、大阪市の財政に大きな影響・負担を与え続けています。

3つの人工島の未来

3つの人工島の発展は、まず、なんといっても、夢洲の大開発にかかっているでしょう。

大阪万博にカジノ。

さらには、昨年の関西空港の水没を教訓に、防災化も進むでしょう。

現在は、夢洲の読み方も分からない人が多いですが、大阪万博が行われる頃には、一躍全国区です。

インバウンド効果とともに、大阪の経済効果は計り知れません。

夢洲の発展とともに、周辺の舞洲や咲洲も再開発されることでしょう。

大阪のキタやミナミ、天王寺とは待った違った名所となると期待されています。

過去の計画の失敗を活かして、今度こそ、大阪の街がいい方向に進んでくれることを期待しています。