突然ですが、今回は、大阪の中にあるトンネルのうち、巨大なもののベスト3を紹介していきたいと思います。
ただし、トンネルには、次の2種類があります。
①鉄道が通っているトンネル
②道路が通っているトンネル
このうち、今回の調査は、①の道路が通っているトンネルに限定し、②の電車が通っているトンネルは対象外とします。
大阪の大きなトンネル
あなたは、大阪の中にある大きなトンネルと言われて、何かイメージがわきますか?
関門トンネルや青函トンネルといった、海中を貫通しているトンネルは大きいものだと簡単に想像がつきます。
しかし、大阪には大阪湾しか海がなく、大阪湾にもトンネルはありません。
では、一体、大阪最大のトンネルはどこに存在しているのでしょうか?
大阪のトンネル(道路)ベスト3>
第1位:箕面グリーンロード(5623m)
大阪のトンネル第1位に輝いたのは、箕面グリーンロードです。
国道423号線の箕面市白島と箕面市下止々呂美をつなぐ巨大トンネルで、2007年に開通しました。
新御堂筋をひたすら北上していくと、箕面の山にぶつかりますが、ここに巨大トンネルができました。
このトンネルは、普通車で410円、軽自動車で360円の通行料がかかります。
有料トンネルですが、高速道路ではないことに注意しましょう。
しかも、この料金は、社会実験中の特別料金なので、通常は普通車で620円、軽自動車で510円の通行料がかかってしまいます。
とても利用料金の高いトンネルになっていますので、社会実験については、このまま半永久的に続けてほしいと思っています。
料金が高い理由は、大阪の背骨となる新御堂筋の北側の突き当たりに入り口があり、箕面の山を貫通している点にあります。
箕面の山を越えた先には、止々呂美地区、豊能町、能勢町、亀岡といった、大阪北端から京都にまたがる地域があります。
この地域は、もともと交通の便が非常に悪かったのですが、このトンネルが開通してからは、千里中央まで車で20分程度で行けるようになりました。
しかも、2018年3月18日には、新名神高速道路が開通しました。
新名神高速道路は、現行の名神高速道路で発生している宝塚渋滞を解消するために迂回路として開発された高速道路です。
この新名神高速道路のインターチェンジ(箕面とどろみ)が、箕面グリーンロードと接続しているのです。
2019年8月時点においては、箕面グリーンロードは
「料金は高いけど、空いているトンネル」
というイメージです。
しかし、この先、この新名神高速道路との接続によって、どのように変化していくはまだ未知数です。
あと、注意しないといけないのは、このトンネルは、巨大トンネルであるにもかかわらず、上り下りそれぞれに車線がひとつしかないため、運転に不慣れな人は、よくあおられます。
注意して運転しましょう。
第2位:箕面トンネル(4997m)
箕面トンネルは、2017年末に一部開通した新名神高速道路にある巨大トンネルです。
茨木千提寺インターチェンジと箕面とどろみインターチェンジの間の高速道路上にあります。
2019年8月時点では、まだ開通して時間が経っていないため、白くて綺麗なトンネルです。
近隣にある箕面グリーンロード(大阪最大のトンネル)とは異なり、上り下りとも、2車線あるので、あおられることもなく、初心者でも走りやすいと思います。
この新名神高速道路の開発工事に関しては、工事中に、何回か事故が発生し、命を落とした人もいました。
命がけで工事をしてくれていた人のおかげで、このようなきれいなトンネルとインターチェンジができています。
我々は、このことを忘れることなく、感謝の気持ちで利用していきたいと思います。
第3位:水越トンネル(2370m)
水越トンネルは、1997年に開通した国道309号線上にある巨大トンネルです。
大阪府の千早赤阪村と奈良県御所市を接続しています。
昭和の頃は、千早赤阪村から奈良県に行くときには、水越峠という舗装されていない道路を通っていく必要がありました。
しかし、道路の舗装が進んでからは、交通量も少しずつ増えていきました。
このため、この水越トンネルが開発されたのです。トンネル開通後は、水越峠の交通量も少しずつ減ってきています。
地理的には、水越トンネルは、金剛山と大和葛城山の間を通っています。
金剛山と大和葛城山については、下記の記事でも紹介しました。
空気もおいしく、私は非常に好きな地域です。
しかし、2000年には大規模な火災事故が発生し、ニュースになったこともありました。
まとめ
都市化の発展に伴い、トンネルはこれからも新しくて便利なものが開発されていくでしょう。
今回、大阪ベスト3に輝いたトンネルを超えるトンネルが登場するのも時間の問題だと思っています。
「もし、このトンネルがなかったら…」
と想像しながら走ってみてください。
そうすると、トンネルの必要性・ありがたさを、より強く感じることができるのかもしれません。