南海高野線の西村駅。
おそらく、南海高野線を使っている人でも、この駅名を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。
西村駅は、明治31年に開業した南海高野線の駅です。
ん?
そんな駅、あったっけ?
はい。
西村駅は廃駅ではありません。
今も現存している現役の駅になります。
駅周辺の分譲地を売るために駅名がつけられた駅
戦前、西村駅として開業した駅の周辺では、宅地開発が行われていました。
この宅地を売り出す際「西村駅」という名前はパッとしませんでした。
そこで、これから売り出す分譲地のイメージに近い駅名の公募を行うことになりました。
南海の車内で公募した結果…
芝生のある高級住宅のイメージとして、「初芝」という名前が採用されました。
住宅地の売り出しとともに、昭和10年、西村駅は、初芝駅として再出発をすることになったのです。
地名や施設、風土の歴史などが全く関係ない駅名というのは驚きですよね。
初芝駅の現在
西村駅として開業した現在の初芝駅。
今では、駅前にはスーパーマーケットなどの商業施設が栄えていて、買い物には便利な街になっています。
駅から少し離れた郊外では、かつての田園都市を感じさせる閑静な住宅街が広がっています。
アクセス的には、なんば駅に乗り換えなしで行けますし、堺東駅やなかもず駅も通学圏内です。
個人的には、とても便利で住みやすい駅だと思います。
どうでもいい情報ですが、西村だとか、初芝だとか。
これは、プロ野球で、かつての千葉ロッテマリンズにいた、西村選手と初芝選手を思い起こさせてくれます。
一部のコアファンだけだと思いますが、ある意味、初芝駅はロッテの聖地なのかもしれません。