大阪では、結婚式場が減ってきています。
予備校も減ってきています。
これらは、大阪に限ったことではないと思われますが…
そして…
書店も減ってきています。
かつて、大阪なんばの大阪球場(現なんばパークス)で栄えていた古書街。
現在はどうなっているのでしょうか?
大阪球場の古書街とは?
その昔、現在のなんばパークスができる前には、なんば駅の横には、大阪球場がそびえ立っていました。
南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)の本拠地で、パ・リーグの試合がよく行われていました。
私も子どもの頃、大阪球場には、よく足を運びました。
この、大阪球場、野球を観るだけの場所だと思いきや、なんばという街の特性上、さまざまな娯楽施設がありました。
アイススケート、ボーリング、競馬、ゲームセンター…
など、大阪球場の横で楽しむことができました。
そして、大阪球場の1階あたりでしょうか…。
古書街があったのを思い出しました。
当時は、すごい人の数で賑わう中、何店舗も古本屋が並んでいました。
大阪球場がなくなった現在、あの古書街はどうなってしまったのでしょうか?
古書街は生きていた!
アマゾンなどのネット書店が台頭する中、街の本屋さんなどのリアル書店は売上不振に悩まされています。
古本も、ブックオフなどのチェーン店におされ、昔ながらの古書店は衰退の一途をたどっていると思われます。
昔、大阪球場にあった古書街も、現在はもう営業していないのだろう。
私はそう思っていました。
しかし、大阪球場の跡地(なんばパークス)をウロウロしていると…
なんと、ありました!
大阪球場にあった古書街のうち、ひとつの店舗がまだ営業していたのです。
店舗の名前は「山羊ブックス」
山羊ブックスは、なんばパークス東にある南海日本橋ビルの1階にあります。
ビルの1階に「なんば古書センター」という看板があるので、すぐに分かると思います。
山羊ブックスをはじめ、5つの店舗は、1998年に大阪球場から移転し、南海なんば古書センターを形成していたのです。
紆余曲折を経て、今では、山羊ブックス1店舗のみが、静かに営業しています。
望月書店という当時からの書店も近くで営業しています。
山羊ブックスのあるビルには、まだ複数の店舗が営業して古書センターを形成していた頃の案内が貼ってあり、なんとなく物寂しい思いになります。
店先には、ワゴンの中に、レトロな雑誌や写真集、古い文庫本など、ブックオフにもないような品揃えの本がありました。
定期的に本の種類を入れ替えているようなので、何度か、行ってみると、面白い発見があるのかもしれません。
とにかく静かです。
しかし、古書街はまだ生きています。
さまざまな人が訪れて、面白い本と出会い、また古書街や古書センターの活気が戻ってくることを切に願っています。