国道1号線、県道2号線、府道3号線…。
一般的に、国道や県道などの大きな道路には、名前がついていますよね。
これを完全に無視しているにもかかわらず、住民のほとんどに通用する道路の名前がついている地域があります。
私の育った泉北ニュータウンです。
泉北1号線、泉北2号線、泉北3号線、泉北4号線、泉北5号線、泉北北線、泉北南線、泉北中央線…
などの道路を指しています。
一体、どんな道路なのか、順番に見ていきたいと思います。
泉北1号線とは?
泉北高速鉄道と並走して、ニュータウンの中央部を縦断している泉北最大の道路です。
まさに泉北の大動脈といってもいいでしょう。
石津川の河口付近の臨海石津町交差点から、深井駅、泉ヶ丘駅、栂・美木多駅、光明池駅、和泉中央駅を経て、フタツ池交差点までの区間を指していると言われています。
泉北ニュータウンを縦断する区間においては、信号がひとつもなく、スピードを出しやすい区間となっています。
高速道路のような感覚で走れますので、朝は渋滞、空いているときは、スピード違反の重点取締区域となっています。
泉北2号線とは?
泉ヶ丘地区と栂・美木多地区の間を石津川に沿って、南北に走っている道路です。
正式名称は、大阪府どう61号堺かつらぎ線の一部区間となっています。
このうち、泉北2号線は、津久野駅から泉北ニュータウンの御池台付近までを指しています。
私が住んでいた30年前から40年前は、走りやすい大きな道路といった印象でしたが、最近は、飲食店が立ち並ぶ賑やかな道路になっています。(ただし、競争が激しいのか、お店はコロコロと変わっています。)
阪和道の堺インターチェンジに接続しており、ハーベストの丘への通り道でもあるため、常に賑わっている印象です。
泉北3号線とは?
栂・美木多地区と光明池地区の間を和田川に沿って、南北に走っている道路です。
周辺には何もないですが、とにかく空いていて走りやすい印象があります。
このため、泉北1号線、2号線と比べて、マイナーな印象が強くなっています。
御池台4丁目南交差点から、野々井橋交差点付近までを指しています。
近畿大学医学部堺病院(昔の泉北病院)や、南堺警察署に面しています。
泉北4号線とは?
光明池地区を南北に走る道路です。
城山台4丁交差点から、赤坂台北交差点までの区間を指しています。
この泉北4号線も、泉北3号線と同様、マイナーな印象が強いです。
泉北ニュータウン住民でも、「4号線」と気軽に使う人は少ないようです。
代表的な目印としては、光明池や、光明池運転免許試験場などに面しています。
泉北北線・泉北南線とは?
泉北1号線から4号線までは、どちらかといえば、泉北ニュータウンを南北に平行に走っていました。
しかし、この泉北北線と泉北南線については、泉北ニュータウンの周囲を取り囲んでいる環状道路になります。
ニュータウンの北側を泉北北線、ニュータウンの南側を泉北南線と呼んでいます。
泉北北線は、宮山台、桃山台、赤坂台に面しており、居酒屋などの渋いお店が並んでいる印象です。
泉北南線は、晴海台、高倉台、槇塚台、茶山台、若松台、庭代台、御池台、城山台を貫通しており、喫茶店や古いお菓子屋さん、花屋さんなどが多い印象です。
泉北中央線とは?
これも、大きな道路なんですが、あまり泉北中央線とは呼びませんね。
泉ヶ丘のジャンクションから狭山の亀の甲付近までを指しています。
泉北の中の道路というよりも、泉ヶ丘から狭山や富田林のほうへ抜ける道といった印象でしょうか。
この区間中は信号がないにもかかわらず、交通量は多く、渋滞になることもしばしば。
ずっと走り続けていると、狭山池を眺めることもできます。
泉北5号線とは?
知る人ぞ知る泉北5号線です。
泉北ニュータウン住民にも、ほとんど知られていないのではないでしょうか?
私も30年以上前の地図に小さく載っていて、覚えていたので、書いていますが、今では噂の領域となっている幻の道路ということになっています。
では、その幻の泉北5号線は、一体どこを指しているのでしょうか?
泉ヶ丘駅のパンジョ付近から、椰子の木の道を通って、槇塚台1丁目交差点を超え、陶器山トンネルに至る道を指していると言われています。
というか、私は、子供の頃に、調査結果として、学校にレポートのようなものを提出した記憶があります。
ただ、知っていたとしても、何ら得をしたことはありません。
さいごに
泉北1号線、泉北2号線、泉北3号線、泉北4号線、泉北5号線、泉北北線、泉北南線、泉北中央線…
を順番に見てきました。
この泉北XX線という呼び名は、あくまで通称であり、人によって、見解の相違もあります。
ようは、絶対的なものではないということです。
泉北1号線の中心部分を中央線と呼ぶ人もいれば、泉北2号線の終点は横山郵便局だという人もいました。
このため、泉北XX線というのは、人それぞれに絶対的なモノサシがあるわけではなく、あくまで地元民によって愛されている呼称だということを認識して使っていく必要があるのではないかと思っています。
これからの泉北ニュータウンの発展に期待します。