梅田の名所、はぎや整形と足立宝石店は今…

はぎや整形。

昭和の時代には、暗くて、少し恐い感じのCMがよく流れていました。

大阪梅田、泉の広場をあがってすぐのところに、はぎや整形があったのは大阪人であれば誰でも知っていたのではないでしょうか。

この泉の広場ももうすぐなくなるのは寂しい限りです。

そしてもうひとつ、梅田の名所といえば、曽根崎お初天神通り商店街の隅っこでキラキラと輝いていた神殿のようなお店がありました。

足立宝石店です。

この「はぎや整形」と「足立宝石店」。

梅田にあった2つの名所ですが、現在はどうなっているのでしょう?

はぎや整形のその後

「大阪梅田地下街、泉の広場を上がってすぐ…」

このナレーションの後、画面には「はぎや」の文字がシンプルに浮かび、最後には、エコーの効いた

「はぎや整形〜~~」

という声が流れる、大阪では超有名なCMです。

この超有名な整形外科医院である「はぎや整形」ですが、現在は一体どうなっているのでしょう?

2018年6月、梅田を散策がてら、泉の広場を上がって、はぎや整形を探してみました。

昔は、”梅田高速ビル”という小さなビルに存在していたはずなんですが…

現在、やはり、はぎや整形の姿はありません。

閉院してしまったのでしょうか…。

少し、調べてみました。

当時のはぎや整形の院長は、80年代前半に亡くなられたとのことです。

しかし、その息子さんが病院を引き継いでいました。

ただ、その息子さんは、開業医よりも研究や学会活動のほうに興味があり、2007年に、病院を閉めて、大学の先生になったそうです。

現在は、福岡大学や福岡歯科大学で、先生をされているとのこと。

昔懐かしの、はぎや整形はもうありませんが、ゆかりのある先生が、九州の地でご活躍されているとのことで、少しだけ安心しました。

足立宝石店のその後

はぎや整形ほど有名ではないかもしれませんが、80年代から90年代にかけて、大阪で頻繁にCMを流していた足立宝石店。

その特徴は、なんといっても、梅田の街に、場違いのようにそびえ立っている、パルテノン神殿のような作りの建物にありました。

夕方から晩になると、まさに宝石のように、キラキラと輝く、ド派手な神殿でした。

しかし、その個性的で華やかな店舗の裏では、経営不振に悩まされていたようで、2009年に倒産してしまったようです。

廃業してからも、しばらくは、輝かない建物、つまり廃墟のような形で残されていましたが、2018年になって、建物がついに取り壊されました。

大阪の象徴だったパルテノン神殿、足立宝石店は完全に姿を消したのです…。

大阪梅田の街は、ものすごいスピードで再開発が進み、大阪人でも、元の形がよく分からなくなってきています。

この再開発の波に、神殿跡も飲み込まれてしまうのでしょうか…。

大阪の街がよりよい街になることを望んでいます。