
大阪府堺市、泉北ニュータウンは、私の故郷になります。
私は、団塊ジュニア世代です。
同じ出身地で、同じ年代の人がいれば、本記事は、とても懐かしい話となるでしょう。
その昔、泉ヶ丘駅の近く、茶山台という地区に、てっぺんが三角の形をした巨大な展望台がありました。
この展望台は泉北ニュータウンのシンボル・モニュメントとして永久に存続するものだと思っていました。
しかし、いつの間にか、姿を消してしまっていたのです。
泉ヶ丘の展望台
泉ヶ丘の展望台。
こう言えば、私を含め、当時の子供たちは、みんな共通の認識がありました。
私は、泉ヶ丘駅の隣の駅である栂・美木多駅の住民でした。
このため、そんなに頻繁ではありませんが、泉ヶ丘の展望台には何度も立ち寄っていました。
文字通りの昭和の展望台でした。
てっぺんが三角の形をしており、今どき、なかなか見かけない風貌の巨大な塔でした。(子供の頃は、とても巨大に感じましたが、実際は、団地に毛が生えたくらいの高さだったと思います。)
展望台に立ち寄った帰りには、泉ヶ丘駅まで遊歩道を歩き、高島屋やパンジョ、噴水広場、そして「ブックスいづみ」という個性的な本屋さんに立ち寄って、帰宅していました。
当時の泉ヶ丘駅からは「ヤングタウン」と呼ばれていた若者向けマンションが立ち並ぶ姿を眺めることもできました。
この間、久しぶりに泉ヶ丘駅に立ち寄る機会があったのですが、パンジョは私の記憶とは異なる新しい商業施設に様変わりしていました。
噴水広場は、芝生の広場に様変わりしていました。
「ヤングタウン」は影も形もなく、全く別の学校に変わっていました。
「ブックスいづみ」も2018年5月に閉店していたようです。
この書店は、立ち読みしてよく怒られたなぁ…。
泉ヶ丘の展望台の跡地には…
さて、泉ヶ丘の展望台ですが、現在はどうなっているのでしょう。
現在、展望台の跡地には「子どもの豊かな遊びと文化創造の中核拠点」をテーマに、大阪府大型児童館「ビッグバン」ができています。
この施設は、1999年6月に開業しました。
宇宙船のような円形の建物と地上53メートルの遊具の塔がそびえ立っているので、とても分かりやすいです。
今の子ども達にとっては、泉ヶ丘のシンボルといえば、このビッグバンになるのでしょう。
このビッグバンという施設ができる直前に、私の知っている泉ヶ丘の展望台は取り壊されていたのです。
今もビッグバンの近くに存在している小さな森。
この小さな森の頂上に、確かに、展望台はそびえ立っていたのです。
展望台からは泉ヶ丘地区を一望することができました。
それは、今も、ビッグバンの塔に引き継がれているのでしょう。(有料になっていますが。)
泉ヶ丘駅を中心として発展してきた泉北ニュータウンも、もうすぐ50年近くの歴史を迎えることになります。
住民の高齢化や建物の老朽化も顕著になってきています。
ローカルネタになって恐縮ではありますが、泉ヶ丘駅をはじめ、泉北ニュータウンが、今後、住みやすい街になり、活性化されていくことを切に願っています。