
新型コロナウイルスの感染が拡大しています。
東京では一日あたりの新規感染者が200名を超える状態が続いています。
大阪でも「大阪モデル」が黄色信号になりました。(東京アラートはどこへ行ったのでしょう?)
今から1ヶ月ほど前、私は次の記事を書きました。
新型コロナウイルスの脅威。 経済活動を優先したり、自粛を強いられたり、慣れない生活に四苦八苦している人が増えています。 毎日、テレビのニュースで、感染者数に一喜一憂する不思議な日々です。 有効な薬・ワクチンが開発・実用化 …
デュアルモード社会の記事です。
・感染拡大期には自粛モード(ブレーキ)
・感染収束期には経済モード(アクセル)
この2つの社会を交互に繰り返し、中長期の視点でコロナを乗り切っていくという話でした。
私は、持続可能な社会のために、この考え方は重要な概念だと捉えています。
この記事からはや1ヶ月。
政府や自治体は、経済活性化に前のめりで、どんどんアクセルを踏み続けています。
いわゆる経済モード社会です。
4月7日の緊急事態宣言では、政府が強すぎるブレーキを踏んだので、経済に大きなダメージを残しました。
この結果、新型コロナウイルスはある程度のところまで沈静化しましたが、その分、倒産や失業が増えました。
ただ、これは初めての事態で、感染爆発を回避するためには仕方がなかったことではないかと考えています。
しかし、今回はどうでしょう。
政府は、前回の経済ダメージで懲りたのか、アクセルを踏むことしか考えていないように見えます。
カーブだろうが坂道だろうが、ブレーキを踏むことはしたくないため、どんどん感染が拡大しています。
当たり前の結果です。
しかも、2週間前の感染者数の数字を見て一喜一憂している悲しい状況です。
通常、アクセルやブレーキは、先の道を見越して、先手で準備しておくものです。
またしても、政府は後手に回っているように見えます。
こうなったら、もう政府や自治体ではなく、個人の力でなんとか回避していくしかありません。
会社員は、会社の力が大きいため、個人の力ではどうにもできません。
政府が大きなブレーキを踏まない限りは、満員電車や飲み会などのリスクは避けにくいでしょう。
このため、地域限定での緊急事態宣言を出してほしいと考えている人も多いのではないでしょうか。
これに対して、自営業・フリーランスは、売上がないと死活問題となります。
なので、緊急事態宣言は避けて、経済活動を優先したい人が、ほとんどだと思います。
田舎に住んでいる人は、感染者が発生していない地域も多いため、普段通りの生活をしたいと思っているでしょう。
このように、業種業態によって、世論も五分五分に割れているため、全体としての判断は難しいんでしょうね。
しかし、いくらデュアルモード社会とはいえ、アクセルと同時に、ブレーキを少し踏むくらいのことはできるのではないかと思っています。
今の政府はアクセルだけを踏み続けています。(ブレーキに関しては、ほぼ無策ですよね…。)
大阪モデルも黄色信号となりましたが、イメージとしては「注意して進め」の意味合いになっています。
これだと、黄色点滅信号ですよね。
どうでもいいネタなんですが、私は今年の1月に、黄色信号で車を進めて、違反切符を切られています。
先日、仕事が終わって、車で自宅に戻ろうとしたところ… 交通違反で青切符を切られてしまいました…。 違反行為は、なんと信号無視! もちろん、信号無視など意図的にすることはありません。 飲酒もスマホ操作もスピード違反もしてい …
私は、ブレーキを踏むと危ないと判断したため、黄色信号でも進んだつもりだったんですが、警察官曰く、黄色信号は原則「止まれ」なのだそうです。
注意して進んだらあかんやん!
よっぽど、私は違反切符を切られたことに納得がいかなかったんでしょうね(悲)
ノーベル賞の山中教授のホームページ(6月頃は黄色点滅信号だと提唱されていました。)に掲載される前から、私は、黄色点滅信号だと主張していたんです。
ご存知の通り、緊急事態宣言は解除され、街は少しずつ賑わいを取り戻してきました。 しかし、この解除も、政治主導で何ら客観的判断に基づくものではありません。 大阪モデルも黄色にならないように、微修正されました。(青色を維持したいんでしょうが、イメージとしては黄色点滅ですかね。) もう完全に政治主導で、東京五輪から逆算した経済復興へまっしぐらです。 薬・ワクチンの開発、自粛(8割)の効果の評価、PCR検査の拡充、人工呼吸器とその扱える人の確保、など、まだまだ問題は何も解決していません。 個人的には、未知なる新型ウイルスを甘く見ないほうがいいような気がします。
私は、現在の大阪は、黄色信号だと思っていますが、実際の施策としては、黄色点滅信号になっています。
実際に合わせて、黄色点滅信号にすると、通天閣や太陽の塔のコストがかかるのでしょうかね。
いずれにしても、感染拡大対策は待ったなしです。
個人レベルでは、アクセルとブレーキをうまく使いながら、安全運転を心がけ、デュアルモード社会を乗り切っていきたいと思います。