日本で感染爆発が起きなかった「ファクターX」の正体とは?

本記事を書いているのは、2020年6月下旬。

新型コロナウイルス感染拡大の第一波はだいぶ落ち着き、

”コロナと共存する社会”

が手探りで始まっているところです。

感染拡大防止経済復興

この2つをうまく両立するために、国や自治体からの指示ではなく、各自が努力・判断して変革していかなければならない世の中になってきました。

ファクターXとは

そんな中、

「日本では諸外国に比べ、緩い対策しか行っていなかったのに、なぜ感染爆発が起こらなかったのか」

という議論が始まっています。

たしかに、PCR検査を充分に実施したわけでもなく、中国のようにIT監視・監禁したわけでもなく、欧州のように外出だけで逮捕されたわけでもありません。

にもかかわらず、今のところ、感染者数死亡者数は、諸外国に比べて、まだ少なく済んでいるように見えます。

この理由は一体なんなのでしょうか?

ノーベル賞の山中教授はこの理由のことを

「ファクターX」

と名付け、これを解明することが、今後の感染対策に有効だとおっしゃっています。

私は、コロナの専門家ではないことを前提とした上で、

今回は、この「ファクターX」について、見ていきたいと思います。

ファクターXの候補

「ファクターX」は、おそらくひとつではないのでしょう。

いくつか候補があると思われます。

一般的に言われているのが、下記のようなものです。

・マスクを着用すること
・手洗い習慣があること
・自宅に土足であがらないこと
・クラスターが発生したときに、芋づる式に調査を掘り下げる徹底的なクラスター対策
・ライブやマラソンなどの大規模イベントを中止したこと
・ハグや握手など、至近距離を嫌う習慣(ソーシャルディスタンスの徹底)
・大声での会話が少ないこと
・日本人としての遺伝的な要因
・子供の頃に受けたBCG接種の影響
・その他免疫学的な要因
・3密を避ける危機意識

どれも、当てはまっているように見えます。

この中でどれが有効であったのか、はたまた、他に重要な要因があったのか。

第二波がくるまでに、徹底的な分析を急ぐ必要があります。

私が思うファクターX

”ファクターX”の候補は、上記に書かれているようなことなのでしょう。

しかし、私個人としては、次の要因も大きいのではないかと考えています。

それは「周囲の眼」です。

それは、SNSであったり、であったり、偏見であったりもします。

これがいいことなのかどうかは分かりません。

しかし、今回は、たまたまいい方向に働いたのではないかと思われます。

「体がだるい」

と言いつつも、がんばって学校や仕事に行った人のことを、あなたはどう思いますか?

以前だったら、

”がんばってるなぁ”

の一言で済んでいたでしょう。

しかし、最近は「周囲の眼」がかなり厳しくなっています。

「体がだるいのに、なぜ外出するのか」
「危機意識が低すぎる」
「もし他の人に感染したらどう責任をとるんだ」

このように見られるでしょう。

あなたの知らないところで、SNSで拡散されているかもしれません。

疑心暗鬼。

悪いのはコロナウイルスであって、感染した人自身が悪いわけではありません。

しかし、危機意識の欠如という点において、「周囲の眼」は非常に厳しく働くようになっています。

これによって、人は無理をしないような行動をとろうと思い始めます。

私は、外出時には、いつもマスクをしていますが、先日、たまたまマスクを忘れたことがありました。

そして、街中を歩いていると「周囲の眼」が気になって仕方がありませんでした。

なんとなく、煙たがられているような気がするのです。

逆に、マスクをせずに大声で笑っている人を見ると、

”危機意識が低い人だなぁ”

と感じる自分も確かにいます。

「周囲の眼」

これが、差別とか偏見とか悪いほうに働くのではなく、いい具合に抑制力として作用することを祈ってます…。