
あなたは「2-6-2の法則」って聞いたことがありますか?
聞いたことのない人も多いのではないかと思います。
ただ、この法則、経営や組織論の世界では、結構有名な言葉なんです。
1分で分かりますので、さくっと見ていきたいと思います。
2-6-2の法則とは?
まずは、答から書きましょう。
2-6-2の法則とは、次のような意味になります。
「どのような組織においても、2割の人が優秀な働きをして、6割の人が普通の働きをして、2割の人がよくない働きをする」
イメージ湧きますよね?
会社のケースで考えると、普通は、下位2割の人をやめさせて、新しく人を雇おうとするでしょう。
そうすれば、もっと優秀な組織になるように見えます。
しかし、諸説によれば、そんな簡単な話ではありません。
下位2割の人をやめさせると、上位2割の人や真ん中の6割の人のやる気やモチベーションにも影響し、結果として良い結果にはならないというケースが多いのです。
結果として、どんな組織でも、2-6-2の比率は維持されるというものです。
中学校の成績とかもそうですよね。
上位2割の人は、優秀な高校に進学します。
しかし、どんなに優秀な高校だったとしても、あちこちの中学校から上位2割の優秀な生徒が集まるため、そこでも落ちこぼれが発生してしまい、2-6-2の法則が出来上がります。
不思議な法則ですよね。
新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて
2-6-2の法則は、組織論の話になります。
そこで、組織を日本全体に見立てて、昨今のコロナショックを考えてみるとどうなるでしょう。
「自粛しましょう!」
こう言われて、真面目に聞き入れ、自律的に、次の一手を前向きに考えるのは国民の2割でしょう。(ピンチをチャンスに変える人達のことを指しています。)
ほとんどの人(6割)は、自粛しようということで、自宅でヒマな時間を過ごしているのではないかと思います。
残りの2割の人は、テレビやYoutubeを見ることもなく、危機意識も低く、いつも通りの生活をしているのではないかと思われます。
こう考えると、
”人との接触を8割減らせばいい”
という専門家の分析は、ギリギリのラインで達成できるはずなんですが…。(専門家の分析は数理モデルによるもので2-6-2の法則とは関係ありません。)
緊急事態宣言、そして自粛生活は、果たしていつまで続くのでしょうか…。