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IoT(Internet of Things)。

会社員でなくても、最近よく聞くようになってきた言葉です。

IoTとは「モノのインターネット」と呼ばれる新しい概念です。

あらゆるものがインターネットにつながって、ネット上でデータ共有やコミュニケーションが行えるようになる世界のことを指しています。

アフターサービスの重要性

メーカーは、製品を売るだけでなく、売った後の故障や修理などにも対応しています。

商品を売った後の市場のことをアフターサービス市場と言います。

アフターサービスの分野では、昔から設備に関する情報をメンテナンスデータとして活用していました。

もう15年以上も前の話になります。

製品の需要予測を行う際、製品本体については、過去実績をベースに統計的な予測を行えば、そこそこ当たっていました。

しかし、製品本体に付随しているオプション品や故障したときの補充部品、消耗品などは、それ自身の過去実績から需要予測することは非常に困難でした。

なぜなら、消耗品や補充部品は、自分自身の過去実績とは何ら因果関係はなく、市場に稼働している製品設備本体やユーザーの事情によって、需要が喚起されるためです。

ひとつ例を挙げましょう。

トナーなどの消耗品や故障したときの補充部品を考えてみてください。

これらは、どの設備に装備するものなのか、どのくらい市場で使われているのか、あとどれだけ使うと取り替える必要がでてくるのか、といった情報がないと、需要を見積もることができません。

よく使われているプリンターは、トナーや取替部品の寿命は短いでしょうし、あまり使われていないプリンターは、トナーや取替部品の需要も低いでしょう。

このため、製品を販売した後の顧客サービスを管理しているアフターサービスの領域では、かなり昔から、設備の状況をメンテナンス情報として、有効活用する動きがありました。

メーターをセンサーで読み取って、あとどれだけトナーが残っているのか、部品の寿命はどのくらいなのか、コピーのボリュームはどのくらいなのか、読み取ってデータ化するのです。

そのサンプリングされたメンテナンスデータを使って、メンテナンス担当者の次回訪問計画や需要予測に反映させてきたのです。

このように、消耗品や補充部品といったアフターサービス領域の品目については、需要予測する際、設備に関する情報をモデルに組み込む必要があります。

これこそが、最近、脚光を浴びてきているIoTの考え方に他なりません。

IoTとSCMの融合

SCM(Supply Chain Management)は、どれだけモノが売れるかという見通し(需要予測)を起点に、必要なモノを、必要なときに、必要な量だけ顧客に届けることを目指すマネジメント手法です。

このマネジメントを実現するためには、どれだけモノが売れるかという見通し(需要予測)がしっかりとしないと、うまくいきません。

これをサポートするのが、流行りのIoTなのです。

今まで、センサーや人手で読み取っていた設備情報が、IoTではインターネットを通じて自動で蓄積されるようになります。

このため、需要を読むための情報が増え、需要予測の精度が向上していきます。

家電を始め、さまざまな設備から情報がインターネットを通じて蓄積されるようになると、それがビッグデータとして分析され、需要を読み解くことが可能となります。

アマゾンでは、購買履歴から顧客の欲しい商品をお薦め商品として提案する機能を、すでに実用化しています。

同じように、IoTとSCMが融合してくれば、インターネット上に蓄積された顧客関連情報から、商品を提案することができるようになるかもしれません。

これは需要の予測を飛び越えて、需要の創造といってもいいのかもしれません。

需要予測・需要創造だけでなく、IoTの進展によって、モノが顧客にいつ届くのかを見積もる納期回答の精度が充実します。

納期回答の精度が上がることで、顧客から見た満足度は高くなりますので、企業側としては、有効な囲い込み戦略が可能となります。

SCMは2000年代初頭に、多くの企業で導入されました。

あれから10数年。

IoTの進展によって、SCMをさらに進化させる、革命的な動きが出てきています。

各企業の担当者は、熾烈な市場競争に負けないためにも、IoTの活用方法に、しっかりとアンテナを張っておくことが重要です。

そして、収集されたビッグデータを分析するための統計スキルを身につけておくことも忘れてはいけません。

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