突然ですが、あなたにクイズです。
「最高峰と最高地点のちがいは何でしょう?」
似たようなイメージですよね。
正直、私は分かりませんでした。
今回は、大阪における、最高峰と最高地点のお話になります。
最高峰と最高地点の定義
国土地理院が提供している都道府県の「最高地点情報」には、最高峰と最高地点の2つがあります。
これらは次のように定義されています。
1)最高峰
名前のある山(ピーク:峰)で、そのピークが該当する都道府県の最高地点のこと
2)最高地点
ピークではないが、該当する都道府県の最高地点のこと
最高地点の例としては、山頂(ピーク)は、隣接する都道府県に属しており、山頂の直下が、該当する都道府県の最高地点となっているケースです。
ほとんどの都道府県については、最高峰と最高地点は一致しています。
しかし、私の住んでいる大阪府に関しては、最高峰と最高地点が異なっています。
大阪の最高峰
まず、大阪の最高峰ですが、これは大和葛城山の959.2メートルになります。
大阪で一番高い山といえば、金剛山のイメージがありますが、最高峰は、大和葛城山ということです。
金剛山の山頂は奈良県にあり、大阪に山頂はないため、大阪で最高峰とはならないのです。
ここに、大阪独特のややこしさがあります。
大阪の最高地点
では、大阪の最高地点はどこになるのでしょうか?
これは、金剛山で1056メートルの地点になります。
金剛山は1125メートルですので、山頂まであと少しの場所になります。
・大阪の最高峰=大和葛城山
・大阪の最高地点=金剛山
ややこしいですね。
ただ、一度理解してしまえば、忘れにくいと思いますので、この機会に覚えておきましょう。
大阪で最も低い山
ついでに、逆に、大阪で一番低い山について、見ていきたいと思います。
どこかイメージできますか?
これは大阪府大阪市港区の天保山公園にある「天保山」で、標高4.53メートルになります。
天保山は、大阪で一番低い山ですが、同時に、全国でも一番低い山でもあります。(全国一という点については、諸説ありますが…。)
天保山には、登山道もあり、それは公園の入り口になっています。
少し階段を上っただけで山頂へと到達できます。
山頂には、測量の基準ともなる「三角点」も存在しており、天保山が立派な「山」であることを証明しています。
以上、まとめると…
・大阪の最高峰=大和葛城山
・大阪の最高地点=金剛山
・大阪で一番低い山=天保山
もう覚えましたか?