
2019年3月26日、南海電鉄は、「みさき公園」事業から撤退することを発表しました。
まだ確定したわけではありませんが、みさき公園が姿を消すことになるかもしれないのです。
私は大阪南部の出身なので、本当にショックでした。
移り変わる大阪南部
以前、私は次の記事を書きました。
子供の頃によく足を運んだ書店がなくなったという話です。
先日、実際に、天牛堺書店があった場所に行ってみると、シャッターは閉まっていました。
閉められたシャッターには
「お疲れ様でした!」
「また復活してください!」
などの温かい紙がたくさん貼られていました。
地元の人たちからは本当に愛されていたのでしょう。
消えるみさき公園
みさき公園の話に戻ります。
ご存知の人も多いと思いますが、みさき公園は大阪府岬町にあります。
南海本線みさき公園駅から歩いてすぐの場所です。
駅からは近いですが、その駅自体が、大阪中心部からはかなり遠いです。
大阪北部に住んでいる人にとっては、とても遠い遊園地だと感じているのではないでしょうか。
みさき公園は、昭和32年に南海電鉄創業70周年記念事業として開園しました。
動物園と遊園地が合体しており、海や山などの景色もきれいな総合遊園地でした。
平成元年には約72万人もいた年間来場者数は、2017年度には約36万人と、半分に激減していました。
営業損失も3億円にも及び、南海電鉄としては、事業継続が困難であると判断したのでしょう。
このため、2020年3月31日を最後に、南海電鉄のみさき公園事業は終焉を迎えることになりました。
みさき公園との思い出
私も子供の頃は、みさき公園には何度も行きました。
絶叫マシンなどの近代的な乗り物ではなく、昔ながらの乗り物も多く、家族で遊ぶのには最適な場所でした。
動物園や公園もありましたので、一日中、退屈しなかったのを覚えています。
父親と一緒に乗った簡易ジェットコースター、楽しかったなぁ…。
南海沿線には、姉妹遊園地として、さやま遊園というのもありましたが、こちらも2000年に廃園となっています。
大阪…、いや、大阪南部からどんどんレジャー施設が消えていきますね。
需要と供給のバランスから、仕方がない一面もありますが、本当に寂しい限りです。
天牛堺書店、さやま遊園、みさき公園…。
みさき公園の今後については、地元の岬町との協議となるそうですが、個人的には、みさき公園は是非存続してほしいと願っています。