大阪を代表する近畿自動車道…大阪なのに近畿という名前になっている理由!

「近畿自動車道」

大阪で車を運転している人であれば、誰もが知っている有名な高速道路です。

地元では、「近畿道」と呼ばれることが多いです。

これは、吹田市から松原市まで、大阪府の東側を走っています。

しかし、この「近畿自動車道」、不思議に思いませんか?

大阪しか走っていない高速道路なのに、なぜ「近畿」という名前がついているのでしょう?

実は、「近畿自動車道」というのは通称であって、正式な名前は別に存在していたのです。

近畿自動車道の正式名称

我々が耳にする近畿自動車道の正式名称(法定路線名)は、「近畿自動車道天理吹田線(の一部)」です。

一部?

これまた分かりにくい法定路線名ですよね。

近畿自動車道天理吹田線のうち、「近畿自動車道」と呼ばれているのは、吹田ICから松原ICまでの区間です。

では、松原ICから天理ICまでの区間はどのような名前になっているのでしょう?

関西の人ならもう分かりますよね。

それは…

「西名阪自動車道」

になります。

つまり、

近畿自動車道天理吹田線=西名阪自動車道(松原IC~天理IC)+近畿自動車道(吹田IC~松原IC)

となっているのです。

近畿自動車道とは?

西名阪自動車道が、近畿自動車道の一部であるとは、意外ですよね。

では、近畿自動車道に天理吹田線があるということは、ほかにも近畿自動車道の路線があるのでしょうか?

お察しの通りです。

天理吹田線と名古屋亀山線(通称:東名阪自動車道)を合わせて、名古屋大阪線と言います。

新名神高速道路に代表される名古屋神戸線や、阪和自動車道に代表される紀勢線も近畿自動車道に含まれることになります。

吹田市と松原市を結ぶバイパスのようなイメージのある通称、近畿自動車道(近畿道)。

しかし、正式名称としての、近畿自動車道は、大阪だけでなく、近畿全域をカバーしている巨大道路だったのです。

私もずっと大阪に住んでいますが、これでやっと、長年の疑問が解けた気がします。